2009.10.07 Wednesday
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2008.11.29 Saturday
ZAZEN BOYS / ZAZEN BOYS 4
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評価:
ZAZEN BOYS
インディーズ・メーカー
(2008-09-17)
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試聴 試聴
うっわあ。これは…。
ディープ・ハウス的な打込みを大胆に取り入れるなど、ジャンルとしてはロックの範疇を逸脱しまくっているけれども、近年聴いた中では最も“ロック”を感じた一枚。アドレナリン値が上昇する圧倒的なグルーヴに行き交うコトバは諸行無常。これはオトコのコならば興奮せずにはいられない。
ZAZEN BOYSもナンバーガールも、ぼくはいままできちんと聴いたことがなかった。これが初体験。だから向井氏という人物がどのような音楽的変遷を経て来たのかは朧げにしか知らないのだけれども、この一枚を聴いただけでこのバンドがとてつもなく“異形の音楽”を鳴らす奴らだということがわかった。
バンドの一大転機となるべく1・8・9曲目で大幅に導入されたハウス・サウンド。U2やプライマル・スクリームをはじめ、ロック・バンドがダンス・ミュージックやエレクトロニクスを導入するという図式はもはや新しくも何ともない。むしろ飽和状態さえも通り過ぎて生音への回帰が近年ではスタンダードになっている訳だから、何を今更と思うかもしれない。ところが向井氏が奏でるシンセのリフは、ZAZEN BOYSのサウンドに驚きと感動を呼び起こす。というのは、彼らの外貌におよそ似つかわしく無いロマンティシズムに溢れた叙情性。アンダーワールドやプライマル・スクリームがそうだったように、90年代ロック世代のぼくが夢中になったダンス・ミュージックは享楽的であると同時に、とてもセンチメンタルだったのだ。そして今作で提示されるハウス・サウンドからはメランコリックなまでの感傷を呼び起こす。アルバムのラスト曲にして本作のハイライトでもある屈指の名曲「Sabaku」の中の“寂しい”という一言がそれを象徴しているのかもしれない。
打込みにしても、とりあえず入れてみました的な安直で軽薄な感じが全くない。もともとバンド・サウンドでファンクの肉感性を体現していただけに決して付け焼き刃ではないのだ。おそらくこれまでの彼らのサウンドを継承するのであろう、ソリッドなギターがリフレインするファンク・サウンドも非常にパワフルでアグレッシブ。打込みとバンド・サウンドが違和感無く並び、アルバム全体として力強いグルーヴを打ち出している。聴くのにも体力が要るが、それだけの充実感は得られると思う。
腰にくるファンクの粘着性、ロックのダイナミズム、ハウスの恍惚感、パンクの切れ味、その全てを飲み込んでしまったZAZEN BOYS4枚目のアルバムは、向井氏が持つエクスペリメンタルな精神とロマンティシズムが強烈な肉感性を伴って結実した傑作なのでした。本年度のベスト入り確定。
衝撃度では5つ星だけど、向井氏の粘着系でクセがあるボーカルにより妻と一緒に聴けないので-1。普通に歌ってくれれば…(「Sabaku」のボーカルすごくいいですよね)。
Tracklist:
1. Asobi
2. Honnnoji
3. Weekend
4. Idiot Funk
5. Memories
6. Fureai
7. Taratine
8. The Drifting/I Don't Wanna Be With You
9. Sabaku
ZAZEN BOYS 4 に関する記事:
作家 古川日出男によるテキスト:向井秀徳情報
レビュー:Rhymes Of An Hour
レビュー:Born Properly
レビュー:すばらしくてNICE CHOICE
レビュー:石版!
レビュー:music life
レビュー:イチニクス遊覧日記
レビュー:放蕩息子の迷走
レビュー:論理哲学論評
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レビュー:TOEIC900点をめざすブログ
レビュー:ゆういちの音楽研究所
レビュー:fujisongの日記
レビュー:TOKYO ART PATROL
profile:

ZAZEN BOYS [ザゼン・ボーイズ]
向井秀徳・吉兼聡・松下敦・吉田一郎
元ナンバーガールの向井秀徳が率いるバンド。向井が立ち上げたレーベル「MATSURI STUDIO」所属。自らを「法被を着たレッド・ツェッペリン」と称している。
ナンバーガール解散後、向井秀徳が自らの求める音楽を実行するために、ナンバーガール時代からの盟友であるドラム、アヒト・イナザワと共に結成。サポートメンバーとしてベースに日向秀和、ギターに吉兼聡を迎え本格的な活動を開始する。2004年12月30日のCOUNTDOWN JAPAN04/05のライブをもってアヒト・イナザワが脱退。2005年1月には、ドラムに松下敦が加入。2007年2月、日向秀和が脱退。同3月、ベースに吉田一郎が加入。(Wikipediaより抜粋)
関連:
向井秀徳情報(オフィシャル)
Myspace
ブログ内検索:
ZAZEN BOYS
変態ですよね向井氏。最高の変態です。僕もこの盤は雑誌で製作の様子など(使用機材やレコーディング法等等)をみて以来、非常に気になっております。ナンバーガールは正直、一世代前のギターロックというかんじです(もちろんそれにはそれの魅力が沢山な訳ですが)。が近年のZAZENは、他の日本の同世代、同系統のバンドから頭ひとつ飛び抜けている気がします。しかしやはり彼の声とサウンドは、体調や気分によって聴けない日もあるにはあります(笑)。アヒトが抜けたのは個人的に残念かなー。
| 妻と一緒に聴けない音楽(メタルとか)を多数持つ男・くどう |
個人的な印象では、ナンバーガールの3rd以降、向井は試行錯誤がずっと続いていた感じだったんですけど、本作でひとつ完成に近いものを作ったかなという印象です。まあ、これさえも過程なのかもしれない、と思わせてくれるところが向井の魅力だと思います。
ナンバーガールを一世代前のギターロック、と言われると少し寂しいのですが(大学生の時に聞きまくっていたので)、1st/2ndともに格好良いですよ(笑)。しかし、妻と一緒に聴けないので-1、はウケました。いやその通りでしょうね(笑)。
bigflagさんはじめまして。わたくしなんだかんだいって1stも2ndももっておりました(笑)。「透明少女」はもはやアンセムですし、シングル「DESTRUCTION BABY」などは個人的に最高に好きな作品です。90年代後半〜2000年代前半のバンドは、皆独特のぎらつき感があってかっこいいですね。今日もツタヤのワゴンセールでプリスクールの1stを買いそうになりました(で、買ってません…)
| くどう |
正確にはナンバガ少しだけ聴いた事あります。1stか2ndか忘れてしまいました。前のめりな感じがその時の気分に合わなくてそれっきりだったんですが。bigflagさんの説明「試行錯誤→本作でひとつの完成」というのはなんだか納得できます。これさえも過程というのも。
今度はぜひ妻と一緒に聴けるZAZENを期待します。そしたらZAZENじゃなくなるかな。なんて概念すらとび越えてくれそうな底無し感はありますね。
| 山やま |
ザゼンは相手の趣味を熟知した上じゃないと、ちょっと一緒には聞けないですねw、その相手が男でも女の人でも。
くどうさん、はじめまして。90年代後半〜2000年代前半のバンド、特に日本の話ですけど、あの時期にたくさんいた洋楽的なセンスを持ったロック・バンドって、今はとんと見かけなくなりましたね〜。
はじめまして。
TOKYO ART PATROL に TB ありがとうございました。
「今作で提示されるハウス・サウンドからはメランコリックなまでの感傷を呼び起こす」のご意見にはまったく同感です。
また、「妻と一緒に聴けないので・・・」にも。
うちも妻がハードな音に馴染めず時々困っております(こないだは The WHO のライブで「音が大きい・・・」と言って衰弱していました)。
| T.Mishima@TAP編集部 |
Mishimaさんコメントありがとうございます。
記事中に町田町蔵の名前を見つけた喜びで思わずTBしてしまいました。たしかに本作と町田氏、通じるところがあるかもしれません。そういえば町田康の小説も読むのは家中で僕だけだしなあ。
| 山やま |
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ザゼン・ボーイズの 4th アルバム。前作 「Zazen Boys ?」 まで在籍していたベーシストの日向秀和がバンドを脱退し、吉田一郎が新メンバーとして加入。本作では、ナンバーガール時代でもお馴染みの Dave Fridmann(デイブ・フリッドマン) をプロデューサーとして迎えて
| Rhymes Of An Hour | 2008/11/29 11:55 PM |