朝崎郁恵 / うたばうたゆん
- 2006.03.12 Sunday
- 11:42
うたばうたゆん 朝崎郁恵 ユニバーサル インターナショナル (2002-08-07) |
試聴
奄美島唄の第一人者、朝崎郁恵。2002年、67歳にしてリリースされたメジャー初のフルアルバム。高橋全によるピアノを伴奏として唄われる島唄(三味線は出てきません)。彼女の大ファンでもあるUAがゲスト参加し話題になりました。
幼少の頃から島唄に親しんできたという朝崎さんのその唄は、もうその歌声だけで有無を言わさぬ説得力があります。歌声だけで人を感動させることが出来るのです。奄美の自然がどのようなものか僕は知りませんが、まるでそこに暮らす人々が天地に捧げるような唄であり、神の宿る瞬間がそこにあるのではないでしょうか。一個人の情感というものを超越したところで鳴るその音は覚醒的でもあり、そして何よりもただ、ただ美しい。涙が出る音楽とはこういうのを指すのでしょう。ピアノ伴奏のみというシンプルさが、唄をより引き立てます。
ひとつ残念なのは、ジャケットが演歌っぽくて物々しいこと。しっくり来ないです。そういう業の深そうな音楽とは対極にある唄だと思うから。
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01. おぼくり〜ええうみ
02. いまぬ風雲
03. 徳之島節
04. 〜Interlude〜朝顔節
「サウンドスケープ〜奄美・加計呂麻島・徳浜」
05. 朝顔節
06. 嘉徳なべ加那節
07. 上がる陽ぬ春加那節
08. 〜Interlude〜おぼくり
「サウンドスケープ〜奄美・加計呂麻島・徳浜」
09. 太陽ぬ落てぃまぐれ節
10.よいすら節
11.千鳥浜
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レビュー:非国民研究開発
Profile:
朝崎郁恵 [あさざき いくえ]
1935年、奄美大島・加計呂麻(カケロマ)島生まれ。 奄美諸島で古くから唄い継がれてきた奄美島唄の唄者(ウタシャ)。 父・辰恕(たつじょ)の影響を受け天性の素質を磨き、10代にして天才唄者として活躍。 ニューヨーク、ロサンゼルス、キューバなどの海外公演を始め、国内でも国立劇場10年連続公演等、数々の大舞台を踏む。
本来の奄美島唄の伝統を守りつつ、細野晴臣や坂本龍一、UAを始め数多くのアーティストと共演しながら、世界中の様々な楽器で唄い続けており、その心の奥底に語りかける深い唄声は、世代を超えて多くの人々に感動を与え、熱い支持を集めている。(オフィシャルより抜粋)
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